
手織りタペストリーの本体を織り始める前に、タペストリーの構造を安定させたり、最終的な見栄えを良くするために、いくつかの準備が必要です。
この記事では、普段私が行う準備のためのステップとして、以下の内容を紹介します。
それぞれの手順を詳しく説明していきます。
1. ルームにワープを張る
まず最初に、手織り機にタテ糸(ワープ)を張ります。
両サイドのワープを二重にすると、出来上がりがしっかりとした見栄えになるのでお勧めです。
例えば、39本のワープを張る場合、両サイドを二重にすると、プラス2本となり、合計41本のワープを張ることになります。






2. 必要に応じてワープにへドルを取り付ける
織るスピードを上げるために、へドルがあると便利です。へドルを取り付ける装置があれば、ワープの一本一本に取り付けていきます。装置がない場合でも、画像のようにへドルを取り付けることが可能です。






写真1~6は、へドルを取り付ける装置がないタイプのルームで、偶数本目のワープにだけヘドルを取り付けています。奇数本目のワープには、平たい木の棒を入れているだけです。



写真7~9は、ヘドルを取り付ける装置があるタイプのルームです。
3. ワープを張ったルームの下端にオーダリングコードを取り付ける、またはスペースを作る
オーダリングコードは、手織りタペストリーの土台となると同時に、ワープの端を余らせて、完成品のフリンジを作ることができます。



写真1は、オーダリングコードの代わりに、厚紙を挿入した様子です。
写真2と3は、オーダリングコードを取り付けた様子です。
4. 屑糸を織る
ワープの間隔を均等になるようにするため、屑(くず)糸で6~8段のヨコ糸を織ることをお勧めします。屑糸となるヨコ糸は、最後にほどいて保存しておき、何度も繰り返し使うことができます。






写真1:2段を織った後、ワープの幅が上から下まで同じであることを確認します。
写真2:針や細い棒を使って、ワープの間隔が均等になるように調節します。
写真3はワープの間隔が均等になっている状態です。その後、写真4のようにさらに4~6段織り、写真5、6のように、最後にピッグテールを作って、屑糸を固定します。
5. ヘッダーを織る
ヘッダーは、手織りタペストリーの下端と上端に織り込まれ、ヘッダーによって、構造的にタペストリーが安定します。
私は通常、ワープと同じ糸を使い、トワイニング技法で織ったあとに、6段平織します。
ヘッダーを織らない方法もあるので、好みにはなりますが、フリンジと同じ糸を使ったヘッダーがある方が、完成品がきれいにまとまってみえると思います。
6段の平織とトワイニング織を続けて織るため、タテ糸(ワープ糸)は、9段分織れるくらいの分量をカットします。






写真1~6は、トワイニング技法で織った様子です。









写真7~10は、最初のテールの処理の様子です。そのあと続けて、写真11と12のように、6段平織し、写真13と14のように、テールの処理をして、写真15で、下端側のヘッダーが完成です。
本体を織り終わった後に、上記と逆の順番で、上端側のヘッダーを織ることを覚えておいてください。
ご参考:テール処理については、以下の記事で詳細に紹介しておりますので、参考にしてください。
織る前の準備完了
これで本体を織る前の準備が整いました!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

