[3] 手織りの技法紹介:ストライプとドット柄

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前回の記事では、平織りおよびタペストリー織りの織り方を紹介しました。

今回は、横ライン、縦ラインおよびドット柄を織っていきましょう。サンプルを織りながら、以下の項目を説明していきます。

  1. サンプルグリッドの読み方
  2. サンプルとしてストライプの模様を織ってみる

織る前の準備は、以下の記事を参考にしてください。

織る前の手織り機の準備


1. サンプルグリッドの読み方

この記事で使うサンプルグリッドの基本的な読み方を説明します。

全体的なグリッドから各パートに分けて拡大したのが、イラストの1~3になります。

横に並ぶ数字の目盛りが、ワープ(タテ糸)の数で、縦に並ぶ数字の目盛りが、ヨコ糸の段数を示します。

イラスト1は、下部のパートで、1段目から66段目までのグリッドです。
例えば、最初の薄茶とブルーのストライプは、各6段ずつで構成されているのがわかります。

イラスト2は、中間部のパートで、67段目から143段目までのグリッドです。ピック&ピックという技法で織っていきます。詳細は、縦ラインとドット柄のセクションで説明いたします。

イラスト3は、上部のパートで、144段目から209段目までのグリッドです。下部で織った順と逆に織っていくデザインになっています。


2. サンプルとしてストライプの模様を織ってみる

サンプルのイラストのようなストライプのミニタペストリーを作ってみましょう。

上のセクションで説明したグリッドのイラストも参考にしてください。何段のヨコ糸で各ストライプが作られているかが確認できます。

出来上がりは、写真1のようになります。

以下のセクションで、このサンプルを織るための基本的な技法を紹介します。


2-1. ミート&セパレートによる横ライン

1~12段目までの横のラインをミート&セパレートの技法で織っていきます。

最初の薄茶のストライプを織るためのヨコ糸は、写真1と2のように真ん中に置いてスタートします。この方法の場合、最初のテール処理が不要となります。

2段目は、写真3のように、ワープの両端から中心に向かって織ります。

3段目は、写真4のように、中心から外側に向かって織ります。

ヨコ糸を折り返す地点は、イラストのように少しずつずらします。2段目から3段目に移るときは、真ん中あたりで折り返しましたが、4段目から5段目に移るときは、少し右側で折り返しました。

この方法で6段分を織っていき、最後に出会ったときに、前回の記事で紹介したヨコ糸をつなぎ合わせる技法と同様のやり方でテール処理を行います(写真5と6)。


これで最初のストライプが完成です(写真7)。

次のブルーのストライプも同じ方法で6段織ります(写真8と9)。

ご参考:テール処理については、以下の記事で詳細に紹介しておりますので、参考にしてください。

いろいろなテール処理の紹介


2-2. 平織りによる横ライン

13段目からは、平織りで進めます。

白のヨコ糸をテール処理した後、13段目と14段目を織ります。(写真1~3)。これで白の細い一本のストライプができました。白のヨコ糸は切らずに置いておきます。

続いて、ブルーのヨコ糸をテール処理した後、15段目と16段目を織ります(写真4と5)。これでブルーの細い一本のストライプができました。同様にブルーのヨコ糸も切らずに置いておきます。

次に、さきほど切らずに置いておいた白のヨコ糸を17段目と18段目に織ります(写真6~8)。

同じく、ブルーのヨコ糸を19段目と20段目に織ります(写真9)。

このように進めていき、ブルーのヨコ糸は、24段目を織ったあとに、切ってテール処理をします。

ピンクのストライプも同様に織っていき(写真10)、白のヨコ糸は、34段目を織ったあとに、切ってテール処理をします(写真11)。

さらに、66段目まで同様の方法でストライプを織っていきます(写真12)。66段目では、ブルーのヨコ糸は切らずに置いておきます。


2-3. ピック&ピックによる縦ライン

67段目から79段目では、縦のストライプを織っていきます。
ここでは、ピック&ピックという技法を使います。

66段目からの続きで、67段目も同じブルーのヨコ糸を織ります(写真1)。

68段目は、白のヨコ糸をテール処理した後、この一段だけ織ります(写真2と3)。

69段目は、ブルーのヨコ糸を一番左端のワープに時計回りで一回巻き付け(写真4)、さらにもう一回時計回りで、一番目と二番目の左端のワープに巻き付けます(写真5)。そのあと、写真6のように平織りします。

注意:ヨコ糸をワープに巻き付ける作業は、このブルーのヨコ糸が奇数番目のワープの表側を通るときに発生します。もし、裏側を通っている場合には、ここでは、巻き付ける作業は行われません。次の70段目の白のヨコ糸が奇数番目のワープの表側を通るので、巻き付ける作業は、70段目の白のヨコ糸で行います。

70段目は、白のヨコ糸で織ります。写真7と8を参照してください。

注意:もし、70段目の白のヨコ糸が奇数番目のワープの表側を通っている場合には、上記の69段目のブルーのヨコ糸で説明したように、ワープに巻き付ける作業を行います。

71段目は、ブルーのヨコ糸を反時計回りで一番右のワープに巻き付け、さらに、反時計回りで、一番目と二番目の右端のワープに巻き付けます(写真9)。

そのあと、平織りします(写真10)。

注意:69段目の注意点と同様です。

72段目は、白のヨコ糸を織ります(写真11)。

注意:70段目の注意点と同様です。

以上のような手順を79段目まで繰り返すと、縦のストライプの柄が出来上がります。

80段目から93段目までは、サンプルにしたがって、ストライプ柄を平織りしていきます(写真12)。


2-4. ピック&ピックによるドット柄

94段目から118段目では、ドット柄を織っていきます。
前のセクションでは、ピック&ピックの手法で縦ストライプを作る方法を紹介しました。このセクションでは、同じピック&ピックの手法でドット柄を作る方法を紹介します。

94段目は、白のヨコ糸で織ります(写真1)。

95段目は、ブルーのヨコ糸で織ります(写真2)。

96段目は、白のヨコ糸で織ります(写真3)。

注意:もし、96段目の白のヨコ糸が奇数番目のワープの表側を通っている場合には、下記の101段目の作業をここで行います。

97段目では、ブルーのヨコ糸を反時計回りで一番右のワープに巻き付け、さらに、反時計回りで、一番目と二番目の右端のワープに巻き付けます(写真4)。

そのあと、平織りします(写真5)。

注意:もし、97段目のブルーのヨコ糸が奇数番目のワープの裏側を通っている場合には、ワープに巻き付ける作業はここでは行いません。

続けて、98段目もブルーのヨコ糸で織ります(写真6)。

99段目は、白のヨコ糸で織ります(写真7)。

100段目は、ブルーのヨコ糸で織ります(写真8)。

注意:もし、100段目のブルーのヨコ糸が奇数番目のワープの表側を通っている場合には、上記の97段目の作業をここで行います。

101段目では、白のヨコ糸を時計回りで一番左のワープに巻き付け、さらに、時計回りで、一番目と二番目の左端のワープに巻き付けます(写真9)。そのあと、平織りします。

注意:もし、101段目の白のヨコ糸が奇数番目のワープの裏側を通っている場合には、ワープに巻き付ける作業はここでは行いません。

102段目と103段目は、ブルーのヨコ糸で平織りします(写真10)。

以上の手順を118段目まで繰り返すと、写真11のようにドット柄が出来上がります。

この後は、写真12のように、いままでと逆の順番で織っていきます。
サンプルグリッドも参考にしてください。


これで本体が完成しました!

上部のストライプもすべて織り終わったら、これで完成です。

このあとは、仕上げに入っていきます。
仕上げの方法については、こちらの記事を参考にしてください。

織り終わった後の仕上げ


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

拡大して見ていただけるように、サンプルグリッドのPDFを添付します。ご自由にダウンロードしてご覧ください。

ストライプ織り方サンプル(グリッド)

ストライプ織り方サンプル(グリッド拡大)