
今日は、ワープ(タテ糸)について、説明したいと思います。
ヨコ糸がタペストリー織りの主役であることは間違いないですが、タテ糸あってのヨコ糸です。自分のプロジェクトにとって、正しいワープ糸を使って、正しい間隔で設置することが重要となると思います。
私が最初に購入した手織り機は、Mirrix のポータブル手織り機「THE SAFFRON POCKET LOOM」です。これは、8EPIのSETTになっていて、初心者だった私は何も悩むことなく、この設定でタペストリー織りを始めました。
そして、私のプロジェクトは、現在でも基本的にすべて8EPIになっています。
では、いま申し上げた「SETT」や「EPI」とは何なのでしょうか?
この記事では、SETT と EPI の説明、ワープ糸を選ぶときの目安、そして、ワープ糸にまつわる私自身の経験なども紹介していきたいと思います。
1. SETT と EPI とは?
手織りのプロジェクトを始める前に、最初に考えることの一つとして、ワープ糸をどれくらいの間隔で何本設置するかどうかです。
そこで使われる用語として、SETT と EPI があります。
SETT とは、ある一定の幅の中に何本のワープ糸があるかを示すものです。
EPI とは、Ends Per Inch の略で、1インチの幅に含まれるワープ糸の本数を示す尺度です。
SETT の具体的な数字として、EPI を用いて示します。

私のプロジェクトは、さきほど申し上げたように、8EPI の SETT で進めることがほとんどです。写真にあるように、8EPI とは、1インチの中に8本のワープ糸が設置されています。厳密にいうと、ゼロから1インチ手前までの間に8本のワープ糸があるという状態です。
私は日本人ですから、センチとミリで育ちました。いつも頭の中で、インチからセンチに変換して考えます。ということで、センチにすると、1インチは、約 2.5 cmです。この2.5センチの中(厳密には、ゼロから 2.5 cm手前まで)に8本のワープ糸が収まっている状態が、8EPI ということになります。
写真では、わかりやすいように、ものさしの上側がインチ表示、下側がセンチ表示になっています。参考なれば幸いです。
2. ワープ糸を選ぶときの目安
ワープ糸を購入するときに、SETT や EPI を目安として表示している場合には、その数字が非常に参考になります。
SETT や EPI の他にもうひとつ参考となる数字があります。12/6、12/9、8/4、4/4 といった数字(他にもまだまださくさんあります)がワープ糸に示されていることがあります。
スラッシュの前の数字は、糸の太さを示しています。大きい数字ほど糸が細くなっていきます。
スラッシュの後ろの数字は、その太さの糸を何本束ねてねじられているかを示しています。

実際に写真にある例を見ながら説明していきたいと思います。
ワープ①は、12/9 というサイズの綿のワープで、12 という太さの糸が9本でねじられています。
12/9 に適している EPI を調べてみると、一般的には、 6~12 EPI だそうです。実際に、私の8EPI のプロジェクトにもぴったり合い、私の一番のお気に入りの太さのワープになっています。
ワープ②は、8/4 の綿のワープで、8という太さの糸が4本でねじられています。
このワープは、「sett: 10-12 epi for rag rugs」という表示で販売されていますが、上のワープ①(12/9)とほぼ同じ太さなので、これも、私の8EPI のプロジェクトに合っていて、お気に入りです。
ワープ③は、12/6 の綿のワープで、12 という太さの糸が6本でねじられています。
このワープは、「6 to 12 ends per inch」が適しているという表示で販売されていて、こちらも私のプロジェクトに合っています。
上のワープ①と②よりも若干細いので、やわらかい出来上がりにしたい場合に、このワープを使っています。
ワープ④は、ウールのワープで、サイズ番号はありません。2本でねじられています。「Blanket Warp, Wool, 2 ply」という表示で販売されていました。
ワープ⑤は、4/4 の綿のワープで、4という太さの糸が4本でねじられています。
3. ワープ糸にまつわる私の経験
上のセクションで説明したように、ワープ①~③は、私のプロジェクトにぴったり合っていて、扱いやすいです。
①と②はサイズの数字は異なりますが、写真で見てわかるとおり、太さはほぼ同じです。私は、出来上がりやヘッダー部分が少ししっかりしている方が好みなので、少し細目の③よりも、①と②を使うことが多いです。
ワープ④は、私が持っているワープの中で、唯一、素材がウールです。ヘッダー部分にウールを使ったら面白いなと思い、購入しましたが、8EPI のプロジェクトには不向きでした。糸が太いのと、ウールなので、シェッドを切り替えるたびに、糸と糸がくっついてしまい、うまく扱うことができませんでした。
ですが、7EPI で織ってみたところ、難なく織れたので、この1つの EPI の違いで、状況が変わることがわかりました。
私のプロジェクトは、8EPI でグリッドを作ってデザインしているので、それを7EPI で織ると、縦横比が異なってしまうという難点があります。縦横比が多少変更されても、あまり気にならないデザインであれば、このウールのワープが適応できると思います。
ワープ⑤も、写真でわかるとおり、太いです。同じく、私の8EPI のプロジェクトには合わなかったので、いつか使う日までとっておきたいと思います。


インチのメジャーとセンチのメジャーをあてた写真を用意しましたので、見た目の細さを実際の目盛で確認してみてください。
以上、ワープ糸選びの参考になれば幸いです。
もし予算が許すなら、いくつかのワープを試してみて、気に入ったワープを見つけてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。